○介護サービスのリスクマネジメント

リスクマネジメントの理論的側面や事故が発生した時の法的責任について解説。
介護サービスの現場で考えられるリスクをできるだけ多く取り上げ、どの様にリスクマネジメントの取組を進めていくべきかを解説。

体 裁 B5判 138P
価 格 2,619円(本体2,381円+税)
ISBN 978-4-903303-33-8

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目次
第1章 なぜリスクマネジメントが必要か
Ⅰ 介護事故とリスクマネジメント
1 介護事故の実態
2 リスクマネジメントに関する用語
3 事故防止のための取り組み~リスクマネジメント

Ⅱ リスクマネジメントの方法
1 リスクマネジメントのプロセス
2 SHELモデルによる事故(インシデント)の分析
Ⅲ リスクマネジメント実践例~たとえばグループホームでは
1 グループホームにおけるリスク
2 リスクの把握
3 リスクの分析・評価
4 リスクへの対応~対応方法の決定と実行
5 対応の評価
6 介護記録
Ⅳ 介護事故と法的責任
1 介護事故の法律上の責任
2 介護事故の民事責任(損害賠償責任)
3 介護事故に関係する裁判例

第2章 利用者の安全に関するリスクマネジメント
Ⅰ 感染・褥瘡
Ⅰ-1 感染
1 感染とはどのような状況で起こるのか
2 感染を起こさないための対策
Ⅰ-2 褥瘡
1 褥瘡とはどのような状況で発生するのか
2 褥瘡を発生させないための対策
Ⅱ 誤飲・誤嚥 
Ⅱ-1誤飲
1 誤飲の原因
2 誤飲の発見と処置
3 誤飲を起こさないための対策
Ⅱ-3 誤嚥
1 誤嚥の原因
2 誤嚥と誤嚥性肺炎、その対策
3 窒息時の対応
4 誤嚥・窒息の予防とリスク管理システム
Ⅲ 溺水
1 入浴中の溺水はどのような状況で起こるのか
2 溺水を起こさないための対策
3 溺水を発見したら~早期発見と対処方法について
Ⅳ 転倒・転落
1 転倒・転落はどのような状況で起こるのか
2 転倒・転落の発見と処置
3 転倒・転落を起こさないための対策

第3章 介護従事者の安全に関するリスクマネジメント
Ⅰ 介護従事者のセルフケア~心と体の健康
1 介護従事者の体の健康
2 介護従事者の心の健康
Ⅱ セクシュアルハラスメント
1 セクシュアルハラスメントの実態
2 介護現場のセクシュアルハラスメントの要因
3 対応と防止策
4 同僚・上司からのセクシュアルハラスメント

第4章 リスクの軽減のために
Ⅰ 事故が発生したときの対応について
1 事故発生現場での対応
2 利用者家族への対応
3 事実経過の記録
4 警察への届出と捜査への対応
5 関係行政機関への対応
6 報道機関への対応
7 証拠保全の対応
8 事故調査委員会の設置
9 再発防止策の検討(調査結果が出た後)
10 施設としての説明
11 利用者・家族等からの面会を求められたら
12 保険会社への事故報告、弁護士の選定
13 個人情報漏えい事故への対応
Ⅱ 苦情から学ぶ事故防止と介護の質の向上
1 苦情解決システムの意義
2 苦情解決システムのねらい
3 苦情を示すことの権利
4 苦情を示すことの意味
5 サービスの質の向上に向けての苦情解決の実践
Ⅲ利用者・家族との円滑なコミュニケーション
1 コミュニケーションとは
2 利用者や家族とのコミュニケーション
3 介護従事者間のコミュニケーション
4 事例から考える利用者・家族との円滑なコミュニケーション

第5章 介護事業における新しいリスク
Ⅰ 個人情報の漏えいについて
1 個人情報保護法はなぜ誕生したのか?
2 個人情報って何?~個人情報・個人データ・個人保有データ
3 誰がこの法律を守る必要があるのか?~個人情報取扱事業者とは
4 具体的なルール~「個人情報取扱事業者」の義務
5 個人情報保護法に対応できているか?(チェックリストによるチェック)
Ⅱ 身体拘束・抑制について
1 身体拘束・抑制とは何か
2 身体拘束・抑制の対象となる具体的な行為
3 身体拘束はなぜ問題なのか
4 緊急やむを得ない場合の対応
5 身体拘束・抑制ゼロの実践に向けて