ホーム > 平成18年度 大規模調査 > 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果ポイント

平成18年度 大規模調査

介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果ポイント

有効回答のあった介護労働者29,124人の基本属性は、下記のとおりである。

  • 性別では女性が80.1%、男性が19.5%。
  • 平均年齢は41.7歳(男性は36.3歳、女性は43.0歳)。
  • 職種・性別構成では、理学療法士、生活相談員は、男女比がおおむね等しくなっているが、他の職種では女性が多い。
介護労働者の年齢構成 (%)
介護労働者の年齢構成
(注)表側の「無回答」は掲載を省略してあるので加算しても「合計(全体)」にならない場合がある。
介護労働者の職種・性別構成 (%)
介護労働者の職種・性別構成

概要目次

I.現在の仕事の状況について

1.勤務先事業所の主な介護サービスの種類は、施設系(入所型、通所型)が約5割

勤務先事業所の主な介護サービスをみると、介護保険サービス系型別では、施設系(入所型+通所型)は51.5%を占め、訪問系は39.0%を占めている。

介護保険サービス系型別従業者構成 (%)
介護保険サービス系型別従業者構成

2.現在行っている主な仕事について

(1)主な仕事(職種)は、介護職員、訪問介護員、介護支援専門員で8割弱

現在行っている主な仕事(職種別)をみると、介護職員が最も多く40.4%、次いで訪問介護員の24.6%、介護支援専門員の9.7%の順で多くなっており、他の職種は9%未満となっている。(そのため、以降の表では訪問介護員、介護職員、介護支援専門員の3職種を主として掲載している。他の職種は省略。)

現在の主な仕事 (%)
現在の主な仕事

(2)経験年数は、「5年以上10年未満」が最も多い

現在の事業所での主な仕事での経験年数をみると、「5年以上10年未満」が3職種いずれも最も多い。

現在の主な仕事の経験年数 (%)
現在の主な仕事の経験年数

(3)職種により異なる就業形態

就業形態をみると、訪問介護員は「非正社員」が53.7%と多く、介護職員、介護支援専門員では「正社員」が多く、それぞれ65.9%、84.2%であった。

現在の主な仕事の就業形態 (%)
現在の主な仕事の就業形態

II.労働時間等について

1.1週間の平均労働時間は、正社員が41.5時間、非正社員が28.5時間

1週間に働いた平均労働日数は正社員が5.2日、非正社員は4.6日であった。
また、1週間に働いた平均労働時間数をみると、正社員が41.5時間、非正社員が28.5時間であった。

1週間の平均日数及び時間数 (%)
1週間の平均日数及び時間数
(注)表側の就業形態の「無回答」は掲載を省略した。以下同じ。

III.賃金等について

1.賃金の支払形態は、非正社員の7割が時間給

就業形態別の賃金支払形態をみると、正社員は「月給」が94.4%と最も多く、非正社員では時間給が66.9%で最も多かった。

賃金支払い形態(就業形態別) (%)
賃金支払い形態(就業形態別)

2.時間給の平均は、1,071円

賃金の支払形態が時間給である者の時間給額を職種別にみると、訪問介護員は平均1,140円、介護職員は869円、介護支援専門員は1,306円であった。

時間給の金額階級 (%)
時間給の金額階級

3.通常月の税込み月収は、介護支援専門員232.2千円、介護職員168.2千円、訪問介護員144.7千円

通常月の税込み月収をみると、介護支援専門員が232.2千円、介護職員が168.2千円、訪問介護員では144.7千円であった。

通常月の税込み月収 (%)
通常月の税込み月収

IV.福利厚生等について

1.健康診断の受診状況は、「定期的に年1~2回受信している」が80.7%

事業所の健康診断を受診したことがあるかをたずねたところ、「定期的に年1~2回受診している」が80.7%、「事業所が実施していないので受診していない」が12.0%であった。

健康診断の受診状況 (%)
健康診断の受診状況

V.仕事についての考え方

1.現在の仕事を選んだ理由は、「資格・技能を生かすため」が5割超

現在の仕事を選んだ理由(複数回答)をたずねたところ、「資格・技能を生かすため」が50.5%と最も多い。

仕事を選んだ理由(複数回答) (%)
仕事を選んだ理由(複数回答)

2.介護関係の仕事の継続意志は、「働き続けられるかぎり」が5割超

介護関係の仕事の継続意志をたずねたところ、「働き続けられるかぎり」と答えた人が52.4%と多くみられた。

介護関係の仕事の継続意志について (%)
介護関係の仕事の継続意志について

3.現在の仕事の満足度は、3職種とも「仕事の内容・やりがい」が最も高い

現在の仕事の満足度をたずねたところ、正社員では満足度(「満足」+「やや満足」)が高かったのは「仕事の内容・やりがい」が53.5%で、一方満足度が低いのは、「人事評価・処遇のあり方」で18.3%であった。
非正社員で、満足度が高かったのは、「仕事の内容・やりがい」の55.1%であり、満足度が低かったのは、「福利・厚生」の16.9%であった。

現在の仕事の満足度(満足+やや満足)【正社員】
現在の仕事の満足度(満足+やや満足)【正社員】

現在の仕事の満足度(満足+やや満足)【非正社員】
現在の仕事の満足度(満足+やや満足)【非正社員】

VI.働く上での悩み、不安、不満等について

1.「仕事内容のわりに賃金が低い」、「休憩がとりにくい」、「健康面の不安がある」点で悩み、不安、不満等

労働条件・仕事の負担についての悩み、不安、不満等(複数回答)をたずねたところ、「仕事内容のわりに賃金が低い」が40.3%、「休憩がとりにくい」 31.4%、「健康面の不安がある」30.1%の順で多い。特に、施設系(入所型)では、「夜間や深夜時間帯に何か起きるのではないかと不安がある」が44.8%で、他の介護保険サービス系型と比べて多いのが目立った。

労働条件等の悩み、不安、不満等(複数回答) (%)
労働条件等の悩み、不安、不満等(複数回答)

2.悩み、不安、不満等の解消する上で役立つ取り組み等は、「介護能力の向上に向けた研修」の割合が高い

働く上での悩み、不安、不満等を解消する上で、役立つと思う取り組み等を(複数回答)たずねたところ、「介護能力の向上に向けた研修」が42.0%と最も高い割合を占めた。

悩み、不安、不満等の解消方法(複数回答) (%)
悩み、不安、不満等の解消方法(複数回答)

VII.業務上の事故・怪我等について

1.過去1年間のヒヤリ・ハットの経験では、施設系(入所型、通所型)で「あった」が5割超

過去1年間(平成17年9月1日~18年8月31日)に業務上の事故・怪我等の経験が「あった」が11.9%であったが、事故になりかけたヒヤリ・ハットの経験では「あった」が49.8%であった。

業務上災害・ヒヤリハットの有無
業務上災害・ヒヤリハットの有無
(注)ヒヤリ・ハットとは、結果として事故は発生しなかったが、危うく事故が発生しそうになった状況。

2.セクハラ・暴力等の経験のある者は5割弱

過去1年間の仕事中でのセクハラ・暴力等(複数回答)のいずれか1つ以上の経験がある者は45.8%であった。

過去1年間のセクハラ・暴力等の経験(複数回答) (%)
過去1年間のセクハラ・暴力等の経験(複数回答)

また、経験したことのある人の解決状況では、訪問系で「報告し、解決した」割合が61.5%と高く、施設系(入所型)では39.9%と低かった。

「経験したことがある」人の報告・解決状況 (%)
「経験したことがある」人の報告・解決状況

なお、相談できる管理者や相談窓口の有無についてたずねたところ、訪問系では「ある」が72.9%であったが、他の介護サービス系型は6割弱と少なかった。

相談窓口等の有無 (%)
相談窓口等の有無

VIII.前職の状況等について

1.前職のある人は8割強、うち前職が「介護の仕事」は3割

現在の仕事に就く前に収入の伴う仕事をしていたかをたずねたところ、「前職あり」が84.0%で、うち介護サービスの仕事に従事していた者は32.6%であった。

前職の状況 (%)
前職の状況

2.直前の介護の仕事をやめた理由は、「自分・家庭の事情」、「待遇に不満があった」が多い

直前の介護の仕事をやめた理由(複数回答)をたずねたところ、「自分・家庭の事情(結婚・出産・転勤等)により」28.3%、「待遇に不満があった(賃金、労働時間)ため」27.2%、「職場の人間関係に不満があったから」24.2%の順で多かった。

直前の介護の仕事をやめた理由(複数回答)(%)
直前の介護の仕事をやめた理由(複数回答)

3.現在の事業所に就職した理由は、「やりたい職種・仕事内容だから」が過半数

現在の事業所に就職した理由(複数回答)をたずねたところ、「やりたい職種・仕事内容だから」が51.6%と過半数を占めている。

現在の事業所に就職した理由(複数回答)(%)
現在の事業所に就職した理由(複数回答)

IX.訪問介護員の就業実態と就業意識

1.業務指導、研修等の受講状況は「身体介護技術指導・研修」、「介護事例検討会」が多い

訪問介護員の過去1年間の業務指導、研修などの受講状況をたずねたところ、受けた割合の高いのは「身体介護技術指導・研修」(51.4%)、次いで「介護事例検討会」(50.3%)、「同行指導」(49.9%)、「改正介護保険法の研修」(47.0%)の順であった。

訪問介護員の過去1年間の業務指導、研修等受講割合 (%)
訪問介護員の過去1年間の業務指導、研修等受講割合
(注)「その他」の業務指導、研修内容等は、「感染症予防、認知症研修、口腔ケア、個人情報の取り扱い、サービス提供責任者研修、リーダシップ研修、 救急救命等」。

2.非正社員の出退勤状況は、直行直帰が約5割

訪問介護員の業務開始及び業務終了時の出退勤の状況をたずねたところ、業務開始時は、「ほとんど事業所には行かないで直接利用者宅を訪問」が正社員は9.8%、非正社員では46.8%であった。また、業務終了時は、「ほとんど事業所には行かないで直接自宅へ帰る」が正社員で8.5%、非正社員では42.6%であった。

訪問介護員の出退勤の状況(%)
訪問介護員の出退勤の状況

ページの先頭に戻る