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介護労働者のキャリア形成に関する研究会中間報告

財団法人 介護労働安定センター発表           【担当】 能力開発部能力開発課
【平成21年3月31日(火)】                        部長 緒方 茂夫
                                         課長 石井 久恵
                                         係長 山田 修
                                         電話 050-3535-9450(直通)
                                              03-5940-8021(代表)

    「介護労働者のキャリア形成に関する研究会中間報告」について



少子高齢化が進行する中、介護労働力に対する需要が増大するとともに、求められる介護サービスも質的に多様化、高度化してきています。

しかしながら、介護サービス分野の高い離職率もあって、一部の地域や事業所では強い人手不足感が生じているなど、介護労働者の職場定着が、なかなか進んでいない状況があり、介護労働力の確保と定着が喫緊の課題となっているところです。

このような中にあって、現在介護サービス分野で働く労働者が、自らの職業生活設計に即して必要な職業訓練等を受ける機会を持ち、また、必要な実務経験を積み重ねることで実践的な職業能力を形成していくことが重要になっています。このため、(i)自己評価や育成歴の振り返りによって自分の能力の棚卸しを行い、強みと弱みを把握することや(ii)より良い介護サービスを提供するためのキャリア目標を設定し、それに向けた具体的な能力開発計画が実施されること(以下「キャリア形成」という。)が求められています。

また、こうしたキャリア形成について適切な支援を行うことは、介護サービスの質を向上させるとともに、介護・福祉分野の社会的評価の向上につながり、処遇の改善等を含め介護労働者が専門職として「誇り」や「やりがい」を持ち安心して働ける職場環境を実現させることとなります。

このような状況を踏まえ、財団法人介護労働センターに「介護労働者のキャリア形成に関する研究会」(座長:桐村 晋次 法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻教授)を設置し、介護労働者のキャリア形成支援のあり方等について研究、検討を行うこととしました。

研究会での検討を進めるに当たっては、厚生労働省(職業能力開発局等)の支援を得ながら、①介護サービス事業所、②介護労働者、③介護関連研修を実施する教育訓練機関等を対象にアンケート、ヒアリング調査を実施し、「介護労働者のキャリア形成等に関する実態調査」(①事業所調査、②労働者調査、③教育訓練機関調査)として取りまとめ、現状の課題、問題点について分析を行ったほか、調査結果等を踏まえ、研究会委員にそれぞれの立場から介護労働者のキャリア形成支援のあり方について御提言等をいただきました。

 この度、その研究結果を中間報告として取りまとめましたので、その内容を次のとおり公表します。

【介護労働者のキャリア形成に関する研究会中間報告】